題「白猫の秘密」

零は寒さで目覚めた。
零:「なんだ?今は真夏のはずなのに寒い・・・・・」
周りを見回すと一匹の白猫が震えているのが見えた
零は可愛いものを愛して止まない(本人に自覚なし)その為に部屋の隅で転がっている丸いものをほおって置く事ができなかった。
零:「猫ちゃんだいじょーぶでしゅかー?」
可愛いものを見ると出る口調(これも本人に自覚なし)で猫に問いかける。すると猫が起き上がり零とは別方向に歩き出した。
零:「何処に行くんだ?」
零はあとをつけてみることにした。
白猫はそれに気ずかずに歩き続け途中のくぼみに入って座り喋りだした・・・・・・・
猫:「全く、零は何を考えているんだ私に向って猫ちゃんなどと言いいおって・・・・ふぅー」
(喋った、確かに今あの猫ちゃんは喋っていた・・・しかもガゼルと同じ口調で)
猫が喋った事よりもガゼル口調だという事の方が零にはショックだった。零はガゼルの可愛げのない喋り方が嫌いだったので可愛い猫がそんな喋り方をするとすごく精神的ダメージをくらうのだ。
が、そんな事を知らない猫は喋り続ける。
猫:「それに、あんなに男らしい喋り方の癖に寝巻きがワンピースなのはどうだろうか・・・隣の部屋の私に気を使えと言うのだ」
なにやらぶつぶつと独り・・・・・いや、一匹言を言っている。
(隣の部屋?)
零の部屋は廊下の端にありその隣はガゼルの部屋だった。

ガタ・・・
ショックのあまり近くにあった木材を倒してしまった。
猫:「誰だ!!・・・誰かいるのなら出て来い」
少し焦ったような、だが冷めた口調で聞いてくる。
その喋り方は紛れもなくガゼルの物だった。
零:「そんなの私は信じない、こんなに可愛い猫ちゃんがガゼルだと!?」
猫:「その声、零か?」
猫、もといガゼルは零によってきた。
零:「ち、近づくな!!嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!!この猫ちゃんがガゼルだ何て嘘だ!!」
零はパニックに陥っていた。そんな零に動じもせずにガゼルは零に聞いた。
ガゼ:「先ほどから私のことを何故猫と呼ぶ?」
どうやらさっきの様子と今の様子から考えてガゼルは自分の状況に気づいていないらしい。
パニックから少し脱出した零は、持っていた手鏡をガゼルに見せる。
ガゼ「!!」
いつもクールな筈のガゼルの顔色が明らかに変った。と、言っても猫なので人間より分かりにくい。
?「ハロー♪」
真っ赤な髪の少年ヒロトがやってきた。しかも上機嫌で、
(いつも機嫌がいいが、上機嫌な時は何かが成功したか、もしくは何かを企んでいる時だな)
そして今、目の前には猫になったガゼルがいる。
零:「ヒロト、ガゼルに何をした?事によっては殴るぞ」
いつもより低い声で零は訪ねた。
ヒロ「やだなぁーそんな怖い顔しないでよ。少し薬の試作品を飲んで貰っただけだってv」
笑いながらそんな事を言うヒロト、少し考えてからガゼルが
ガゼ「私が寝る前に飲まされたアレか」
ヒロ「そうそう、アレだよ。どうやら大成功☆みたいだね」
ヒロトの大成功と言う言葉を聞いて零の中で何かが音を立てて切れた。
零:「これの何処が大成功だ!!この、見た目は可愛いが喋ると憎たらしい物体を早くもとに戻せ!!」
ヒロ:「そ、そこまで言わなくても・・・・」
ガゼ:「私は憎たらしいのか?」
ガゼルは少し、ヒロトは大いにショックを受けたようだ。
そんな二人を・・・一人と一匹に零は冷ややかに聞く
零:「それで?戻す方法は?」
少しつまんなそうに「えぇーもう戻すのー?」と言うヒロトを睨む零
慌ててヒロトは戻す方法を言う
ヒロ「ガゼルの好きな人=零ちゃんが、ガゼルにキスすれば治るよ♪」
衝撃的な答えに零とガゼルの思考が一瞬ストップする・・・・数秒後
二人「はぁ!?」
同時に可笑しな声を上げる
ヒロ「だーかーらー、簡単に言うと零ちゃんがガゼルにキスするの☆」
少し、いや大いに面白がってヒロトは言う
零:「寝言は寝てから言え、私がコレにキスだと?」
ヒロ:「まぁーまぁー、すこーしの間我慢すれば良いだけだからさ☆」
ガゼ:「ちょっと待て!!何故お前が私の気持ちを知っているんだ!?」
そんなガゼルの声をヒロトは軽く受け流し零の背中を押す
ヒロ:「つべこべ言わずにさっさとやっちゃいな☆」
零:「ヒロトの馬鹿やろー!!」
そのままガゼルに覆いかぶさるようにして零はガゼルにキスをした。

            〜END〜


☆あとがき☆
初小説がこんなですみません(汗
結局何が言いたかったの?何て質問は、受け付けませんので御了承下さい☆(氏!!
それでは、さよーなら!!