題「グウェンダルの苦悩」

グウェ:「コンラート!!陛下はどこだ!!」
フォンボルテール卿グウェンダルは何時もの5倍は機嫌が悪かった。
彼の眉間にある皺の量がそれを物語っていた。
そんなグウェンダルの様子を気にせず、魔族にてねぇー三兄弟の次男ことウェラー卿コンラートが実の兄に言う。

コン:「陛下は今地球に帰っているはずですよ。なにかあったのかグ    ウェンダル?」

グウェ:「なにかあったじゃない!!アレはまた城をあけているの      か?アレがいてもいなくてもだが、私の仕事をどれだけ増     やしたら気が済むのだ・・・・・・」

グウェンダルの深い青の瞳が疲れたように揺れる
彼の疲れに関しては、目の下の隈を見れば一目瞭然だ。

コン:「まぁまぁ、執務の方はギュンターがいるじゃないk・・・」

コンラートの声はグウェンダルの「あの汁が役に立つとおもっているのか!!」と言う声に打ち消され最後まで言う事ができなかった。

?:「見つけましたわよグウェンダル!!」

何者かにグウェンダルの長い髪が引っ張られる

グウェ:「ア、アニシナ!!」

グウェンダルの口から引きつった叫びが上げられる。
そう、彼の髪を引っ張っていたのは「赤い悪魔」ことフォンカーベルニコフ卿アニシナ、グウェンダルの幼馴染にして最大の恐怖だった。(本人は自分を毒女と言う

アニ:「さあグウェンダル、今すぐ「もにたあ」になるのです!!」

グウェ:「わ、私はこれから執務があるのだ、「もにたあ」はギュン     ターにでもやってもらえ!!」

      〜その頃ギュンターは、〜

ギュン:「へぇいかぁー」
フォンクライスト卿ギュンターは超絶美形をぐちゃぐちゃにして意味も無く汁を出していた。

      〜一方グウェンダル〜

アニ:「ではその執務をギュンターにやらせればいいのです!!」

実際はそれが出来ていないからグウェンダルの仕事が増えるのだがそんな事を毒女に言っても通じるはずがなく、グウェンダルはズルズルと皆ご恐れて近寄らない毒女の研究室(拷問室?)へ引き摺られていく。

グウェ:「は、放せアニシナ!!私にはやることが・・・」

アニ:「どうせ、ただの編みぐるみでしょう、そんなことより研究で    す!!」

バタンと音を立てて研究室(拷問室?)の扉がしまる。

        数秒後・・・・・

グウェ:「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

グウェンダルの悲鳴が響き渡った。
その声を聞きながら、コンラートは涙した。

言うまでも無いが、この後部屋に戻ったグウェンダルは山ほど編みぐるみを作ったという話だ。
これからも彼の苦悩の日々は続く・・・・・・・

☆あとがき☆

今日からマ王を知らない方すみません。
これは、俺の趣味なので、気にしないで下さい。